「気鋭のクリエイターHuge急逝」の見出し。
キーボード・マガジン2003年10月号、News Boxコーナーでの追悼文で、若手リミキサーの扱いとしては異例のことでした。
アレンジ・コンテストで最優秀賞を頂いた折、Hugeへのインタヴューを担当して下さった編集部S氏のご厚意によるものでした。
記事では櫻井 翔主演ドラマ「よい子の味方」の主題歌にもなったRuppina-♪violet flowをピックアップし、「工藤舞を中心とするRuppinaのviolet
flowに収録されたHuge Remixは、シンセ音が張り巡らされ、歌声もよく生かされた完成度の高い作品。」と評価して下さいました。
仕事部屋に残されていた一枚のスナップ。敬愛していた音楽プロデューサーRodney Jerkins氏とのツーショット。氏が表紙を飾る音楽誌サウンドレコーディングを傍らに、顎に手を添え、氏を気取るHugeが写っていました。
Hugeがまだ高校生だった頃、「いつ、表紙になるの?」と冗談混じりに尋ねると、
『そのうちにね』
そう笑いながら答えたHugeの眼差しは、真剣でした。