Huge14歳。コンピューターを介して、音楽を始めたばかりの頃です。
ある日、家の階段を何往復も昇り降りし、両脇に何やら抱えて自室に運び入れています。
年季が入ったジャケット、溝があるのかも疑わしい古びたレコードです。
Huge、「ひきこもり」ます。
レコード盤に針を落としては次の曲へ。裏返してはまた針を落とす。その作業が延々と繰り返されていきます。レコードに埋もれながらヘッドフォンを被ったHuge。その怪しい姿に家族は
「・・・?」
そして数日後、『あった!』聴かせてくれたのは何の変哲もないドラム音ひとつ。「DON!!」
その「DON!!」との千載一遇を求めて何日間も篭城するのでした。
サンプリングしたドラム音を聴きながら、
『この音でドンブリ飯3杯はいけるネ』