memoirs
 「Hugeに繋がる情景」と題し、Hugeにまつわるエピソードを彼の言葉を織り交ぜながら少しずつスケッチしていきたいと思います。
 Scenes linked to Huge -track54-■5月の晴れた午後に

大学に入ってひと月して、ゴールデンウィークにHugeが帰省します。久しぶりにピアノに向かい、鍵盤の感触を確かめています。

『何、聴きたい?』とお決まりのフレーズ。
「was elated by」と私はリクエスト。
『あいよ!』と弾き始めるHugeはノリノリです。
上機嫌で歌さえ口ずさんでいます。
(えっ?この曲歌詞あったの?)内心驚く私。
偶々、手元にあったカセットテープレコーダに手を伸ばし、素知らぬ顔でレコードオン。
私は洗濯物を畳みながら、Hugeのピアノを聴いています。
テープは回っています。

傍らで、鏡とニラメッコしていた当時中1の末娘がピアノの音に負けじと声を張っています。
「ねぇ、お母さん!どんな髪型がいい?」
その問い掛けに答える間もなく、
『次、何聴きたい?』とHuge。
洗濯ばさみをはずしながらリクエストする私。遠くからは炊飯器のお知らせ音「ピピピピピ・・・」
その間、外出中の長女から電話が入ります。
そんなことはお構いなしに、Huge弾くわ弾くわ(叩くわ叩くわ)
そうこうするうち、携帯電話が鳴り響きます。Hugeの。
『ハイハイ・・・・。その作業難しいけど出来なくはないよ。えーと、まず・・・』友人からの音楽ソフトに関するヘルプコールです。
テープは回り続けています。
「お昼ごはんまだ?」と末娘。

友人からの電話を切ったHuge。間髪入れずに
『ねぇ、次何聴きたい?』

10年の時を経て、再生テープは回っています。

2010.07.07.
 Scenes linked to Huge -track53-■日食観察ツアー!?

子供の頃、お陽様とお月様が昼と夜を見守ってくれていると信じていたHuge。
夜の散歩では、いつまでも自分の後を追いかけてくる月を見上げて、月に好かれていると勘違いしていました。

Huge他界後、学友たちによる楽曲整理のおかげで、出逢えた数々のHuge音楽。Hugeの分身であるこの曲たちを身近に感じながら私たち家族はこれまでやってくることができました。

2003年11月には「南極皆既日食」のインターネット中継のBGMとして、♪solar eclipse(日食)が採用され、世界中の方々にHugeを聴いていただきました。

Huge First Concert in Fuji(2004年12月富士市)では♪solar eclipse(日食)、♪invisible star(見えない星)、♪The Saturn(土星)と宇宙映像のコラボレーションを実現することができました。

その翌年、尾久土先生や波田野さん初め多くの方々の御尽力により、Huge音楽とプラネタリウムのコラボレーション「ヘッドホンの中の宇宙」が3ヶ月にわたるロングランで「東急まちだスターホール」で上映されたのでした。(スターホールは昨年3月に惜しまれつつ閉館)

今年は天文学者ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で宇宙を観測してから400年ということもあり、“International Year of Astronomy 2009-(世界天文年2009)”と銘打って世界各地で様々なイベントが行なわれています。奇しくも皆既日食を46年ぶりに日本(奄美大島北部等)で観測できるとの事です。

Hugeが楽曲タイトルに天文系の名前を多く選んだのは宇宙への憧れがあったのでしょうか。
叶わぬとは思いつつも、「日食観察ツアー」を検索している私です。

2009.02.20.
 Scenes linked to Huge -track52-■『焼きたてのCD-Rをどうぞ』

「セカンドアルバムリリースはいつになりますか?」
Hugeファンからのメッセージに私たちは励まされていました。
Huge楽曲を管理している立場から、どの様な発表形態がHugeにふさわしいかと日々模索しておりました。
そして、ついに、インターネットを媒体とした「モンスターFM」というサイトでHugeの音楽への熱い思いがいっぱい詰まった3曲をリリースすることができました。

「Huge's core」はオーディエンスの皆様にHugeを感じてもらえる作品集になったと自負しております。
「Huge's core」をダウンロードして、CD-Rに焼いて下さったオーディエンスの皆様方にはHugeからのメッセージを送らせていただきます。

まるで季刊誌のように定期的に実家に届けられるCDに添えられていたHugeからのメッセージ。
『焼きたてのCD-Rをどうぞ』

2007.11.24.
 Scenes linked to Huge -track51-■演歌リミックス

『ねえ、おじいちゃんに、坂本冬美のテープ貸してもらってよ。』Hugeから電話が入りました。

某TV局深夜番組から、とある曲の「演歌リミックス」の制作依頼が来たそうです。何でも元女性アイドルに歌わせるという企画。Hugeと演歌。妙な取り合わせですが、遊び心旺盛のHugeのこと、オファーを快諾。

で、冒頭の電話が実家に入った次第です。早速、速達でテープを送りました。Hugeが以前より、その歌唱力にベタ惚れだった坂本さんの「夜桜お七」のテープです。参考資料としてのテープが役立ったのでしょう、バイク便を待たせてのヤッツケ仕事で、どうにか収録に間に合わせたそうです。

地元町内のカラオケ大会では、まだ乳呑児だったHugeを背負い、三度傘姿で熱唱していた義父ですが、Hugeが他界の翌年、鬼籍に入ったのでした。

2007.08.22.
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